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能面について
能は、舞台上で化粧をする事は一切ありません。自分自身の顔で務まらないもの、これに面(おもて)を掛けます。この能の面、即ち能面は、現代では本面と呼ばれる能面を写して同じものを製作しているのが大部分を占めますが、創作も数は少ないながらもあります。しかし本当によいものに並ぶもの、越えるものは、なかなか出てきません。
能面は、仏像同様、それ自体が美術品として扱われますが、これも仏像に同じく、本来のもくてきはべつです。舞台で使用してこそ能面は生きるのです。
能面の紹介 いくつかの能面をご紹介します。
女面;1→4と順に年齢を重ねます。
1、小面(こおもて);けがれのない娘。土蜘蛛の胡蝶などに使用。
2、若女(わかおんな);一般的な女性。熊野、松風、井筒などに使用。
3、深井(ふかい);年齢を重ね、深みを増した女性。三井寺、隅田川などに使用。
4、姥(うば);老女。当麻、卒都婆小町などに使用。
女の鬼;5→8と人間より鬼に近づきます。
5、痩女(やせおんな);女性の亡者。安達原、定家などに使用。
6、泥眼(でいがん);心底に辛い思いのある女性。葵上、砧などに使用。
7、生成(なまなり);生半可に鬼になった女性。鉄輪に使用。
8、般若(はんにゃ);中成、鬼になった女性。道成寺、安達原などに使用。
女面;女神など。
9、増(ぞう);表面の感情を越えた表情で神、菩薩、天女など。三輪、誓願寺、羽衣などに使用。
男の鬼神;神も鬼も人間を超えた存在です。内容により様々です。
10、怪士(あやかし);妖怪。舎利、船弁慶などに使用。
11、顰(しかみ);男の鬼。土蜘蛛、紅葉狩などに使用。
12、痩男(やせおとこ);男性の亡者。通小町、善知鳥などに使用。
13、小癋見(こべしみ);地獄の鬼。鵜飼、野守などに使用。
14、黒鬚(くろひげ);龍神。竹生島、春日龍神などに使用。
15、天神(てんじん);強い神。大会、淡路などに使用。
16、大飛出(おおとびで);具体的な力を示す荒い神。蔵王権現、別雷の神などに使用。
17、神体(しんたい);精神的な神。高砂、淡路などに |