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| [仕 舞] |
| 能の中の一部分を、装束を付けず、囃子もなく、シテと地謡のみで短く演ずる形式 |
| 猩々 : [よも盡きじ] 絶対に尽きる事がない、永遠のこの世の幸せを願います。 |
| 芦刈 クセ : 「この道は盡きせめや」夫婦の道は尽きる事がないと喜びます。 |
| 歌占 キリ : 「神は上がらせ給いぬとて」 男覡に神気がつき、舞います。 |
| 「淡路島薪能」の行末、そして、伊弉諾神宮の崇敬者、ご来場の皆様の幸多き事を祈念し、 |
| 仕舞三番の奉納です。 |
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| 舞囃子 『淡路』 |
| 舞囃子は、能のクライマックスの部分を、装束を付けず、シテと地謡、囃子のみで、演ずる形式 |
| 天下泰平の世に、月の夜、空に神楽の声が聞こえ、伊弉諾の神が影向されます。そして神舞を舞い、「国富民も |
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豊かに、萬歳を謳ふ松の声、千秋の秋津洲、治まる国ぞ久しき、治まる国ぞ久しき。」と寿ぎ、舞い納めます。 |
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| 狂言「 水掛聟 」 |
| 水不足の年、舅(しゅうと)も聟(むこ)も自分の田に水を引こうとしますが、見回りに行くたびに水が抜かれて |
| います。実は舅も聟も、互に相手の他の水を抜き、自分の田に水を引いていました。娘をも巻き込んでの水 |
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争いとなりますが…。 |
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| 能 「土蜘蛛」 |
| 病で臥せっている源頼光のもとヘ、胡蝶という女性が典薬の守より薬を持って参ります。今は最期 |
| の時を待つばかりと言う源頼光を、胡蝶は昼夜を分けず看病しますが、病はそのまま重くなるばかりです。 |
| いつの間にか胡蝶が消え、そこへ現れた怪僧は土蜘蛛です。怪僧は、源頼光を病にさせたのは自分であるか |
| の様に言い、蜘蛛の糸を投げかけます。源頼光は枕元の名刀「膝丸」で応戦し、怪僧は斬り付けられ逃げて行 |
| きます。 |
| 源頼光の身内、独武者が駆け付けると怪僧の残した血の跡があります。独武者を大将として、土蜘蛛を退治 |
| に向かう事となります。その騒ぎの中で小さなカニが慌てて逃げ回ります。聞くとササガニを退治すると聞きつ |
| けて、自分たちが退治されると思ったのでした。ササガニとは「ササヤカなカニ」と言う事で、蜘蛛の事であると |
| わかり、カニたちは独武者の一行に入る事にしました。 |
| 独武者が、それを追って行くと葛城山の山中に古塚があり、土蜘蛛の住処でした。土蜘蛛は蜘蛛の巣を投げか |
| け応戦しますが、戦いの末、土蜘蛛は退治されます。 |
| ある社会が大きくなり、安定していく時には、その社会に組み込まれていく別の社会があります。その別の社会 |
| は、あるいは従順に従い、又、あるいは滅ぼされ、という事になるのでしょう。滅ぼされた部族の生き残りの人 |
| たちは、あるいは、今でいうテロ活動を行う場合もあったと推測されます。土蜘蛛族の人たちもそういう人々で |
| あったかもしれません。源頼光は、自身「大江山の鬼退治」でも有名であり、その身内に仕える四天皇と呼ばれ |
| た人々には、「羅生門の鬼退治」の渡辺綱や、「金太郎さん」の坂田金時などがいます。その源頼光を倒す事は |
| 、その当時の社会の治安を揺るがす事です。 |
| 服用しても回復しない「薬」を運んできた胡蝶、そう考えると、蝶も蜘蛛も虫の仲間とも思えます。源頼光に向っ |
| て、胡蝶は「御心地は何と御入り候ぞ。」、土蜘蛛である怪僧は「御心地は何と御座候ぞ。」。よく似た言葉をか |
| けるのも作者の意図でしょうか。何百年も昔から舞台で演じられている土蜘蛛ですが、作者の意図は何であった |
| か、今は想像するのみです。 |
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土蜘蛛の“巣” |
| 土蜘蛛の舞台で投げられる巣(蜘蛛の糸)は、華やかで、そしてきれいなものです。古くは、一本の細長い布を |
| 巻いて、それを投げると、後見が拾い、舞台の後の後見座で巻き、それを再び投げるという様なものであったら |
| しく、現在の巣は、江戸時代に、金剛流で千筋之伝として工夫発明された様です。 |
| 鉛を中心に紙を巻き、それを束ねたもので、一度投げると、空中で広がるようになっています。その細い紙が、 |
| 相手の上にフワリとかぶさると、いかにも蜘蛛の糸に見えるのです。 |
| 数百年の間に先人達が創りあげたものが、伝統という名で現代に受け継がれ、今また、舞台で見ることができる |
| ことに、喜びを感じます。 |
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御来場頂きました皆様には、ゆったりと目を楽しませて頂きたいと思います。 |